スーパーマーケット業界の将来性

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「スーパーで働くってどうなの？」「将来AIに仕事を奪われない？」就職活動を控えた大学生の皆さんの中には、こんな不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、スーパーマーケット業界の将来性から、現場で求められる力まで、わかりやすくご紹介します。

スーパーマーケット業界の将来性は？

ここでは、スーパーマーケットの現状と将来性について見ていきます。現在はどのような状況なのか、そして今後どのような対応が求められるようになっていくのかを考えていきましょう。

スーパーマーケット業界は安定した業界

まずはスーパーマーケット業界が属する小売業の業界規模を見てみましょう。就活HANDBOOKによると、市場規模ランキングTOP10の中で小売業は6位にランクイン。

小売業の動向をみると、ここ数年、百貨店などの市場規模は大幅に減少している傾向が見られています。しかし、スーパーマーケット市場を見ると、ここ数年は一定の規模を維持できている状況です。

2023年時点では、小売業の中でもスーパーマーケットは第1位の販売額となっており、スーパーマーケット業界は“日常に欠かせない大きな産業”であると言えます。

• 1位：スーパーマーケット(15兆6,492億円)
• 2位：コンビニエンスストア(12兆7,321億円)
• 3位：ドラッグストア(8兆3,438億円)

スーパーマーケットでは衣料品の販売額は減少傾向が見られるものの、飲食料品を見ると増加傾向が見られます。
この点から、主に飲食品を取り扱っているスーパーマーケットについては、現在も比較的安定した業界と考えることができます。

人口減少が脅威に？

しかし、スーパーマーケット業界全体を考えると、日本の人口減少による影響は無視できません。人口減少が進む中で、同業他社との競争が激しくなることは間違いなく、ライバルとの競争に勝つためのアクションが求められる状況です。

たとえば、「適切な形態で購入できること」「適切なタイミングで購入できること」「適切な品質のものを購入できること」といったように、顧客が持つニーズにどのように応えていくかが重要なポイントです。

それ以外にも、接客の仕方もライバルとの大きな差別ポイントになってきます。では、どのような接客をしているスーパーマーケットが競争に勝っていくのでしょうか？

今後残るのは、「人に幸福感を与える接客」

ここまでスーパーマーケット業界が比較的安定している業界とご紹介しましたが、実は今後、スーパーマーケットに限らず、人による接客の大部分が消滅するといわれています。

しかし、全てがなくなるのではなく、人による接客が残る部分もあります。ここでは、どのような接客やスーパーマーケットが今後も残っていくのかという点について考えていきます。

人による接客の8割が消滅する？

「店舗での接客」が始まったのは、江戸時代の初期といわれています。そこから300年以上、当たり前のように店舗では接客が行われてきましたが、近年では、スーパーマーケットやコンビニなどにおける店舗の会計などについて、どんどん自動化が進められています。このようにAIや機械などの導入により、スーパーマーケットだけに限らず、人による接客の8割が消滅するといわれています。

しかし、その中で生き残るといわれている2割の接客は、「人を幸せにする接客」「人に幸福を与える接客」であり、人間にしかできない部分といえるでしょう。人による接客を行う必要性が高い部分であり、将来的にも残っていくものであると考えられています。

「幸福感を与える接客」に関わるスキルを身につけるのがポイント

上記で、人による接客の大部分が2030年に消滅するとされていますが、具体的にどのような接客がAIや機械へ代替されると予想されているのでしょうか。普段一言で「接客」とまとめられていますが、接客業務とはどのようなものなのか細かく見ていくと、下記の3つの役割があります。

• 情報を届けてくれる
• 案内・会計をしてくれる
• 幸福感を与えてくれる

この3種類の役割について、「情報を届けてくれる」と「案内・会計をしてくれる」という2点については、AIやIT技術、ロボット技術での代替が進められています。スーパーマーケットにおけるセルフレジや、飲食店における注文の受付、顧客が求めている商品の売り場までの道順案内や在庫の確認など、すでにさまざまなところで自動化が行われています。

しかし、3つ目の役割として挙げられている「幸福感を与えてくれる」という点については、圧倒的に人間が得意としている分野であることから、自動化を行うのは難しい部分であるといえます。

そのため、今後スーパーマーケット業界に関わりたい人にとっては、この「幸福感を与えてくれる」という役割に関わるスキルを身につけられることがポイントとなってくるといえます。